コピーライティング

人を惹きつけるストーリー(物語)の書き方と方程式

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悩む人
・ストーリーの書き方を知りたい
・反応の取れるストーリーのコツはあるかな

こんな疑問に答えます。

 本記事の内容

・ストーリーの種類
・ストーリーを書く手順
・反応の取れるストーリーを書くコツ

コピーライティングにおいて、ストーリーを用いることは大きなメリットがあります。

なぜなら、ストーリーは読み手をわくわくさせて、感情移入させることができます。

それにより、文章に引き込んで最後まで読ませ、取ってほしい行動への橋渡しができるんですね。

人はストーリーが大好きなんです。

子供の頃は、童話を母親に読んでもらって育った方も多いでしょう。

僕たちが子供の頃から、ストーリーは身近で思い出深いものなんです。

とはいえ、書くとなると難しく感じますよね。

そこでこの記事では、ストーリーの書き方と例文を合わせてご紹介していきます。

 

ストーリーは三幕構成で進める

三幕構成は人の心を動かせる構成です。

三幕構成は、ギリシャの哲学者アリストテレスが唱えたとして、現在ではハリウッド映画でも多く用いられている手法として有名ですね。

  • 状況設定
  • 葛藤
  • 解決

状況設定:主人公に問題が起こる、あるいは窮地に追い込まれる。

葛藤:問題を解決するために行動するが、壁にぶち当たり、さらに窮地に追い込まれる。

解決:壁を乗り越えて問題を解決する。

 

三幕構成が人の心を動かす理由

三幕構成で人の心が動く理由は、人の生活や人生と密接に関わるからです。

たとえば、

・人は「生まれる、生きる、死ぬ」
・日常は「起きる、食べる、寝る」
・恋は「出会う、恋する、恋人になる」

というように、3部に分けられることも関係しているでしょう。

僕たちのすべてが三幕のストーリーになっているんですね。

 

ストーリーの書き方

ストーリーは「ヒーローホイールの12段階」を参考にすると書きやすくなります。

いわゆるヒーローズ・ジャーニーと呼ばれるものですね。

【第一幕】
1:日常生活(問題意識の欠如)
2:行動喚起(意識の芽生え)
3:換気に対する拒絶(変化に躊躇する気持ち)
4:メンターとの出会い(躊躇する気持ちの克服)【第二幕】
5:未知の領域に踏み込む(変化を誓う)
6:試練、仲間、敵(第一の変化を経験)
7:未知の世界に接近(大きな変化に備える)
8:最大の試練(大きな変化への試み)
9:報酬(試みの結果)【第三幕】
10:帰路(変化に再び挑む)
11:復活(大きな変化への最後の試み)
12:帰還(問題の克服)成田 幸久『愛されるWebコンテンツの作り方』(株式会社マイナビ出版、2017年)68ページ

以上の三幕で展開されます。

 

ヒーローズ・ジャーニーを使った例(ダイエット編)

では、ヒーローズ・ジャーニーを使うと、どのようなストーリーの流れになるか、例をあげます。

1:日常生活(問題意識の欠如)
└昔より太ったが、気にするほどではないと思っている。

2:行動喚起(意識の芽生え)
└恋人ができない、人にバカにされる

3:換気に対する拒絶(変化に躊躇する気持ち)
└体型は問題ではないと考えている

4:メンターとの出会い(躊躇する気持ちの克服)
└太っているとモテないし、健康に悪いよ

5:未知の領域に踏み込む(変化を誓う)
└ダイエットしよう!ジムで運動するぞ

6:試練、仲間、敵(第一の変化を経験)
└少し絞れてきたし、友達もできた

7:未知の世界に接近(大きな変化に備える)
└自信がつく、さらにトレーニングをする

8:最大の試練(大きな変化への試み)
└ナンパに挑戦

9:報酬(試みの結果)
└運動好きの女の子と意気投合

10:帰路(変化に再び挑む)
└少し遊びに夢中になっていたら、リバウンドする

11:復活(大きな変化への最後の試み)
└やはり太っている自分はかっこ悪いと考える

12:帰還(問題の克服)
└筋肉の引き締まった体でモテる

こういったストーリーを文章にしていきます。

もう一つ例を挙げてみましょう。

ヒーローズ・ジャーニーを使った例(起業編)

1:日常生活(問題意識の欠如)
└収入が低くお金がない

2:行動喚起(意識の芽生え)
└将来もお金がないのは嫌だ

3:換気に対する拒絶(変化に躊躇する気持ち)
└でも、突出したスキルもないから、今のまま働くしかない

4:メンターとの出会い(躊躇する気持ちの克服)
└収入を増やしたいなら、スキルを身につけるべきだ

5:未知の領域に踏み込む(変化を誓う)
└よぉし!プログラミングのスキルを身につけるぞ!

6:試練、仲間、敵(第一の変化を経験)
└プログラミング教室で丁寧な指導を受け全授業が終了。友達もできた。

7:未知の世界に接近(大きな変化に備える)
└自信が湧いてくる、クラウドソーシングで副業にチャレンジ!

8:最大の試練(大きな変化への試み)
└クラウドソーシングで案件を受注

9:報酬(試みの結果)
└初めての案件で5千円を獲得!このペースなら1ヶ月に3万円は稼げそうだ!

10:帰路(変化に再び挑む)
└副業が会社にバレてクビになる

11:復活(大きな変化への最後の試み)
└会社員時代の給料がなくなったが、クラウドソーシングの案件を増やした。

12:帰還(問題の克服)
└結果、会社員時代の給料を超えることができた。

以上のような流れになります。

 

成功のストーリーの大まかな流れ

成功のストーリーは、大まかな流れがあります。

情報商材などで、よくあった流れですね。

  1. 似ているスタート地点 悩みからスタート
  2. よくある失敗例と努力、いろいろやったけど失敗
  3. ひらめき、出会い、発見
  4. 繰り返し、成功の連続
  5. パターンの構築 システムをつくる
  6. 他の人にやらせてみる。次々に成功
  7. 次はあなたの番

こちらも参考にしてみてくださいね。

 

なぜストーリーは必要なのか?3つの理由

ストーリーがあると、文章に引き込むことができます。

それにより、離脱も防げ、心にも刻めるので一石二鳥なんですね。

  • 理由1・人はストーリーが大好き
  • 理由2・人は疑いをもっている
  • 理由3・ストーリーは自然と心に刻まれる

 

理由1:人はストーリーが大好き

すでにお伝えしましたが、人はストーリーが大好きです。

ストーリーを語りだした途端に、人は興味をもち聞き入ります。

文章では単調になりがちなため、ストーリーを入れて読み手の興味が他に反れないようにしましょう。

ほとんどすべての宗教は何かしらのストーリーをもって伝えられています。

日本でも同じ、イザナギとイザナミの物語など、数多くのストーリーが語り継がれていますね。

 

理由2:人は疑いをもっている

いくら人はストーリーが好きといっても、読み手は常に書き手や販売者に疑いの気持ちをもっています。

・あなたは誰だ
・信用できる人間(会社)か

人は騙されたくないと考えています。

ストーリーは、そういう読み手のガードを下げる役目もあります。

疑う気持ちは、ストーリーを読みながら商品を知ることで和らぐものです。

ストーリーがうまく書ければ、見込み客を引き込んでいけるんですね。

 

理由3:ストーリーは自然と心に刻まれる

ストーリーは人に共感され、感情を高め、注目させます。

たとえば、天気が曇りの日は記憶に残りませんが、きれいな夕日を見た日は記憶に残っているでしょう。

または、平凡な日常は覚えていないけど、帰りに友達と食事した日は覚えているでしょう。

日常とは違う変化とコントラストがあれば、それはストーリーとなり心に刻まれるんですね。

 

反応の取れるストーリーを書く5つのコツ

ストーリーは、ただ書けばいいというわけではありません。

ストーリーで読者を引き付けるには、5つのコツがあるのでご紹介します。

  1. 時系列
  2. 5W2H
  3. パワフルな単語を使い、鮮明に書く
  4. ベネフィットと恐怖を入れる
  5. 変化
  6. コントラスト

 

時系列

時系列は過去から話して、未来に向かうことで話の整理がしやすくなる。

過去・現在・未来の順番で話すことで、読者が理解しやすくなります。

 

5W2H

5w2W2Hを使って書けば、読み手に伝わりやすい文章になります。

・When(いつ?)
・Where(どこで?)
・Who(誰が?)
・What(何を?)
・Why(なぜ?)
・How(どうやって?)
・How much(いくらで?)

例)
2020年の11月中旬。東京の駅に下り立った僕は、立ち並ぶビルに呆気にとられていた。ボーッと突っ立っている僕の肩に誰かがぶつかってきた。それが早乙女さんとの出会いだった。

それぞれを5W2Hに当てはめると以下のようになります。

いつ:2020年の11月中旬
どこで:東京の駅
誰が:僕が
何を:ボーッと突っ立っている
なぜ:立ち並ぶビルに呆気にとられて
どうやって:ぶつかってきた

How muchの「いくらで」は使用していません。

この5W2Hは必ずしもすべて使わなくてはいけないわけではなく、必要に応じて使いましょう。

文章が伝わりやすければ何個削ってもOKです。

 

パワフルな単語を使い、鮮明に書く

パワーワードを用いることで、普通の言葉がよりイメージしやすくなります。

例)
× 階段から落ちて怪我をした。
○ 階段から転げ落ちて複雑骨折をした。

両方とも言っていることは同じ場合があります。

しかし、○のほうは状況がより伝わってくるでしょう。

 

ベネフィットと恐怖を入れる

人は自分の得と自分の損に対して敏感に反応をします。

ストーリーの中に、得られる利益と避けたい恐怖を入れることで、より商品を手に入れたいという欲求を刺激できます。

例)
きっとこの発見がなければ、今の生活は手に入らなかったでしょう。もし当時、この商品を発見していなかった自分を想像すると、恐怖で背中に嫌な汗をかきます。借金の返済に追われながら成功法則を追い求めて、無駄な自己投資をして、さらに借金は増えていたに違いありませんから。自分なりに成功したといえる今になって思います。多くの人は発見はしているけれど、行動をしていないのだと。私にできたのだからあなたにもできます。

この文章では、行動をして成功した視点から、行動をしない選択をした場合の未来を話しています。

  • 恐怖:毎月、借金の返済に追われる日々
  • ベネフィット:行動することで得る自分なりの成功

良いストーリーは、成約率を高めます。

 

変化

人は「起きる、食べる、寝る」のストーリーでは飽きてしまうでしょう。

そこで、飽きさせないためにコントラストが大切になります。

コントラストとは対比のことで、例をあげると「起きれない、食べれない、出会う」という感じです。

何か変化が起きることで、注意を惹くけます。

 

コントラスト

ひとつの変化により答えも変わります。

それによりコントラストが生まれるんですね。

寝坊して朝ごはんを食べずに、急いで駆け込んだいつもより2本遅いバスで、彼女と出会った。

物語が始まりそうな予感がしませんか?

 

ストーリーの方程式

ストーリーの方程式は以下の流れです。

・悩みへの取り組み

・障害

・葛藤

・発見

・成功

 

ストーリーの方程式に沿って書いてみる

では、実際にストーリーの方程式に沿って解説しながら書いていきます。

今回は、英語の教材のストーリーです。

「悩みへの取り組み」から説明します。

ストーリーの最初は、英語を勉強するという取り組みです。

英語を習得したい理由は「パツ金美女と付き合いたい」という目標にしています。

どうしても、東京、六本木で、金髪美女を彼女にしてみたい!

それには、英会話ができなければ、話にならない…よし英語を勉強しよう!と高い志を持って勉強をはじめた…。

ここまでが、「悩みへの取り組み」です。

次に、「障害」です。

英語を勉強しはじめたのはいいが、学生時代は英語に興味がなく、全然勉強してこなかった。

日々、ドリルの問題を解いていくが、結局のところ1日の勉強時間は限られているし、英語が身についているのかも1人では判断できない…

「障害」は、こんなところです。障害では理想と現実との距離を表します。

次に、「葛藤」です。

葛藤では、もう諦めた方がいいのか…いや、でも目標を達成したい…という止めてしまおうか、続けようかの部分を書きます。

こんなことでは、金髪美女を口説けるのは何年先になるか分からない。

そもそも、口説ける保証なんてないし、いっその事止めた方がいいのではないか…

ここまでが「葛藤」です。

次に、「発見」です。

ここでは文字通り、今までとは別の方法を発見するというパーツです。

私は英語の勉強を諦めてしまう前に、今取れる限られた時間の中で、もっと効率の良い勉強法はないのかと考え、いろいろな英語教材を調べていました。

そんな時、この「英語教材」と出会ったのです。

この英語教材は、私の限られた時間を最大限に活かし、金髪美女を口説くのに最も必要な英会話力とリスニング力を短期間で大幅にアップできたのです。

この英語教材を手にしてからは、MP3の音声ファイルをスマートフォンや、ポータブルプレイヤーに入れて持ち運べるため、時間の無い私でも、移動中に英
語を勉強でき、ネイティブの発音に耳が慣れていくのが分かりました。

音声の中には、自分のパートもあるので、質問に答え、実際に外人と生で会話しているかのような雰囲気を味わえます。

ここまでが「発見」です。今までと違う真新しい何かを発見したことを書きます。

最後に、「成功」です。

4ヶ月間の勉強の後、まだまだ勉強不十分と思いながらも、はやる気持ちを抑えきれず、私は東京の六本木の外人が集まる飲み屋さんに足を運びました。

緊張で胸の鼓動が聞こえてきそうな中、思い切って店内に突入。

あたりは色んな国の外人だらけ、僕はまずカウンターに向かい、お酒を頼み一気飲みして気合を入れました。

次に、店内に金髪の綺麗な女性がいないか見渡しました。数名いたと思います。

中でもとびきりの美女が、僕の席の一番近くにいたんです。

緊張しながらも、僕は、金髪女性にアイコンタクトを送り続けていました。

すると、たまたま金髪美女はこちらを見てきて、僕と目が合ってしまいました。

そしてなんと、金髪美女は僕の目を見てニコッと微笑んでくれたのです。

もう、僕のハートには矢が刺さってしまいました。

今しかない!と思い、金髪の女性に思い切って話しかけました。

もちろん、相手は僕が英語があまりしゃべれないのは、最初の一言二言で感じたでしょう。

それでも、彼女は笑顔で話を聞いてくれて、なんとか、私も彼女が話す内容を理解できました。

「成功」についてはこの辺にしておきましょう。

あとの物語は、アドレスを交換して、3回目に会った時に告白してOKもらいました。めでたしめでたし…みたいにしておきましょう。

この状態だと話の繋がりがおかしいので、「悩みへの取り組み」から「成功」までスムーズに話が繋がっているかを編集し、最終確認をしてストーリーを仕上げます。

最終的には、「成功」のパーツの後に、中卒、英語の通信簿は3年連続1だった自分でも短期間で聞き流すだけでできるようになりました。

もし、あなたも英会話を短期間で簡単に習得したいとお考えなら、私と同じように、この教材を手に取ってお試しください。

とか、次はあなたの番です。

という流れで、商品に興味を持たせたままストーリーを書き終えます。

 

まとめ

ストーリーを書くための手順と例をご説明しました。

ご紹介したストーリーの方程式は、ほとんどのセールスレターに当てはまります。

ポイントは、「読み手と似た境遇にいる人が、成功していく」という部分です。

読み手の境遇は、リサーチの段階で作っているペルソナの設定を参考にイメージしましょう。

この記事がお役に立てれば嬉しいです。

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